新着論文情報

2024年

2024年4月12日
赤塚研究室で行われた、プラズマの揺動現象を、衝突輻射モデルで記述した励起状態密度、及びそのマリアバン微分で解析する手法の開発に関する論文が公開されました。核融合だけでなく、半導体エッチングや薄膜作成などへの応用が期待されます。
論文
2024年4月4日
鷹尾研究室と阪大・立教大・ドイツHZDRの4者共同研究により、ウラニル光化学を応用したC-H結合活性化に関する論文が公開されました。ウラニル酸素に対する疎水性相互作用が重要であることを理論計算で予測し、実験による裏付けを得ました。
論文
2024年3月11日
片渕研究室の石塚助教らの研究成果が米国物理学会Physical Review C誌に掲載されました。トリウム同位体全般の核分裂生成物の収量とエネルギー量の両方の高精度予測に成功し、Th燃料サイクルの高度化への応用も期待されます。
論文
2024年2月27日
鷹尾研究室とJAEAとの共同研究による、イオン液体をベースとする低粘性液体電解質中での可逆なウラン(V/VI)酸化還元反応の実現についての論文が公開されました。レドックスフロー電池への劣化ウランの有効活用が期待されます。
論文
2024年2月22日
グバレビッチアンナ特任准教授の提案した難焼結性セラミックスとして知られている炭化ホウ素の新しい焼結法に関する論文が公開されました。科研費(基盤(C))の研究成果です。
論文
2024年2月3日
赤塚研究室と新潟大 山家研との共同研究により、大気圧低温プラズマ電子温度・密度の分光計測方法開発の成果が論文発表されました。医療プラズマ機器の正常動作確認に実用展開の可能性があります。
論文
2024年2月2日
村上教授らが昨年Journal of Materials Chemistry C(王立化学会)から出版した論文が、2023 Most Popular Articles(2023年に当誌から出版された論文で、最も引用された、ダウンロードされた、または共有された上位30報)に選出されました。トップ2%以内の選出となります。
論文 王立化学会上位30報
2024年1月30日
赤塚研究室とアルバックの共同研究により、集積回路に欠かせないプラズマ電子温度・密度の3次元空間分布の分光計測に関する論文が公開されました。昨年の応用物理学会プレスレリースの詳報論文です。
論文  応用物理学会のプレスリリース
2024年1月30日
中瀬研究室とAGCで行った、ガラス分解溶液の新しい分析法に関する論文が公開されました。原子力再処理で用いられる溶媒抽出手法を応用しました。従来分析で障害となったSn元素が含まれていてもFeの価数を決定できます。一般的なガラス産業で活用できる画期的な手法です。
論文
2024年1月26日
吉田研究室とJAXAとの共同で実施している電気泳動堆積(EPD)法によるSiC系繊維強化複合材料のBN界面層の新規形成プロセスの開発とその機械的特性に関する研究論文が公開されました。航空・宇宙関連分野で期待される材料のプロセス開発です。
論文
2024年1月17日
片渕研究室で測定した、レニウム185の中性子捕獲断面積に関する論文がJNST誌に掲載されました。Re-185の中性子捕獲反応は、レニウム-オスミウム宇宙核時計用いたr過程元素合成の年代決定において重要となります。測定には本研究所のペレトロン加速器が用いられました。
論文
2024年1月11日
竹下、中瀬研究室で行われた福島第一原子力発電所事故由来の放射性セシウムを安定に分離、処分するための方法として、リン酸塩化合物の一つであるストルバイトの固化材料としての適用に関する論文が公開されました。福島廃炉事業の進捗への貢献が期待されます。
論文
2024年1月11日
グバレビッチ アンナ特任准教授の行った炭化ホウ素粉末の新規合成プロセス開発に関する論文が公開されました。環境に優しく、エネルギー効率の高い合成法として期待されます。科研費(基盤(C))の研究成果です。
論文
2024年1月11日
吉田研究室で行われた、セラミックスと金属の特性を併せ持つ次世代高温材料として注目を集めているMAX相粉末の高速合成に関する論文が公開されました。純度の高いMAX相粉末の高効率の合成プロセスにより、今後MAX相の実用化が期待されます。
論文

2023年

2023年12月27日
小原研究室で進められているRFBB原子炉研究の成果として公開されました。RFBBは再処理を必要とせず天然ウランなどを燃料として高い燃料利用効率が実現できる原子炉です。この研究ではメルトリファイニングの効果が検証されました。
論文
2023年12月27日
吉田研究室と東京大学との共同で実施した反応焼結SiCの高温酸化におけるパッシブ/アクティブ遷移のモデル化に関する研究論文が公開されました。東京大学、JAEAと共同で実施している文科省原子力システム研究開発事業の研究成果です。
論文
2023年12月24日
田原義壽研究員らが行った、溶融塩高速炉の臨界解析の結果が論文として公開されました。35Cl(n,p)35S反応の断面積が実効増倍率に大きな影響を与えることを明らかにしました。35Cl(n,p)反応断面積の新たな測定と再評価の必要性を強く訴えました。
論文
2023年12月23日 
本研究所の所長、加藤之貴教授が国際会議IHTC-17で講演した内容が会議録に掲載されました。エネルギー貯蔵ミックスの必要性を概観し、蓄電技術として進展が期待される熱エネルギー貯蔵技術と炭素リサイクル技術の可能性を示しました。
論文
2023年12月23日
東工大ペレトロン加速器を用いて行った、セレン安定同位体の中性子捕獲断面積測定の結果が論文として公開されました。今回得られたセレン同位体の測定データは長寿命核分裂生成物Se-79の核変換処理研究に役立てられます。
論文
2023年12月22日
安井伸太郎助教は「全固体電池のゲームチェンジャー」という斬新なタイトルで応用物理学会誌「応用物理」へ寄稿を行いました。水を利用する事で全く新しい超低コスト固体電解質の開発に成功しており、新分野の開拓が期待されます。
講演抄録
2023年12月22日
安井研究室は、全固体リチウムイオン電池の固体電解質やバインダーに利用できる新規Li2B4O7材料の合成に成功しました。全固体電池は安全に利用可能なエネルギーストレージとして期待されており、今後の発展が期待されます。
論文
2023年12月21日
鷹尾研究室がHZDR (ドイツ)と共同で実施した、硝酸ネプツニル(VI)配位高分子の構造解析および溶解性に関する論文が公開されました。次世代使用済み核燃料再処理技術開発における基盤構築に貢献します。
論文
2023年12月21日
鷹尾准教授が執筆したPerspective論文がDalton Transactions誌から公開されました。原子力エネルギーシステムの循環型経済確立に資する先端基礎化学研究およびアカデミアの果たすべき役割に関する提言をまとめたものです。
論文
2023年12月21日
鷹尾研究室がHZDR (ドイツ)と共同で実施した、ウラン(VI)錯体において有機配位子側が酸化還元活性を示すユニークな反応系に関する論文です。アクチノイド化学の開拓に加え、劣化ウラン有効活用への貢献が期待されます。
論文
2023年12月21日
鷹尾研究室がHZDR (ドイツ)と共同で実施した、有機配位子との反応で生成するネプツニウム(IV)錯体の構造解析および電子状態に関する論文が公開されました。アクチノイド基礎化学に対する理解の深化に貢献します。
論文
2023年12月21日
鷹尾研究室が三菱マテリアルらとの共同研究で実施した、塩化鉄(II)の水熱部分酸化によるマグネタイト生成および水素発生の反応メカニズム解明に関する論文が公開されました。NEDO事業「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発」における成果です。
論文
2023年12月21日
吉田研究室と東京大学との共同で実施した低酸素濃度不活性雰囲気における黒鉛材料の酸化の速度論的モデリングに関する研究論文が公開されました。東京大学、JAEAと共同で実施している文科省原子力システム研究開発事業の研究成果です。
論文
2023年12月20日
赤塚研究室で行われた、大気圧非平衡プラズマの電子エネルギー分布関数を、連続スペクトル計測結果に機械学習的手法を適用して求める手法を論じた論文が公開されました。将来、簡便な装置構成により、医科歯科臨床応用への展開が期待されます。
論文
2023年12月20日 
石塚知香子助教の行った原子炉ニュートリノに関する研究が論文として公開されました。原子炉内の核分裂生成物から放出される反ニュートリノのエネルギースペクトルを求める計算スキームを構築しました。さらに原子炉ニュートリノを用いた新たな保障措置の手法を提案しました。
論文 プレスリリース
2023年12月20日
伊藤あゆみ特任准教授の行った沸騰水型軽水炉の炉心材料であるジルカロイとステンレス鋼による高温反応に関する研究が論文として公開されました。水蒸気枯渇雰囲気におけるZr-Fe-Cr-O系反応は、福島第一原発の事故進展を理解する上で重要です。福島第一原発で採取されるサンプル分析からの炉内状況把握に本研究の知見活用が期待されます。
論文
2023年12月20日
望月特任教授が行った溶融塩高速炉に関する研究内容がNuclear Engineering and Design誌に論文として掲載されました。溶融塩高速炉は135Xeをはじめとする核分裂生成物を運転中に除去するために、炉心入口より少量のヘリウム気泡を注入しています。今回の研究では気泡流量が一定の条件で、燃料ポンプ流量を増加させることにより停止中の原子炉を臨界にし定格出力まで増加させることが可能であることが示されました。
論文
2023年12月20日
片渕研究室で行われたストロンチウム88の中性子捕獲断面積に関する研究が論文として公開されました。Sr-88の中性子捕獲反応は宇宙元素合成、特に遅い過程(sプロセス)において重要です。東工大ペレトロン加速器を用いて発生した中性子を用いて測定されました。
論文