2019年3月22日
本研究所の大貫教授が平成30年度 原子力学会 バックエンド部会 業績賞を受賞しました。
選考理由:
日本原子力研究所(その後、日本原子力研究開発機構)に入所し、放射性核種の地層中での挙動を解明するため、土壌中における元素の移行挙動、放射性核種の鉱物などへの吸着や固定化機構、ウラン鉱床を利用したアクチノイドの長期的な移行挙動、アクチノイドなどと微生物との相互作用機構などに関する研究を行ってきた。さらに、福島第一発電所事故以降は、放射性 Cs の土壌中での化学状態や鉱物及び糸状菌との相互作用を解明する研究に取り組み、環境中での放射性 Cs の挙動解明及びきのこへの放射性 Cs の移行を抑制する材料の開発を進めてきた。
これらの研究に関する 150 報以上の学術論文等を公表し、当該分野での研究の進展に大きく寄与した。また、研究を通じて得られた知見は、放射性廃棄物処理処分技術の向上や、 放射性核種に汚染された環境の評価・修復技術の開発等へ大きな貢献を果たした。